廃墟再生芸術創作場

川中政宏展 -最後の時を過ごす、その音と記憶と共に-

開催期間

6/28(水)~7/10(月) 

川中 政宏 / Masahiro KAWANAKA

1979年に大阪生まれ。2004年 京都造形芸術大学 情報デザイン学科卒業。
サイトスペシフィックな作品を主に、2000年より国内外での作品発表、
2004年よりgalerie weissraum kyoto,japanスタッフ、および、
2013年よりArt Spot Korinのディレクターとし 、継続して国内外での芸術活動を行う。

又2011年にはLOCALSHIP PROJECTというアートプロジェクトチームを立ち上げ、
国内外で企画展やそのサポートなどを行なう。

 

http://masahiroart.web.fc2.com/biography/biography.html

 

-最後の時を過ごす、その音と記憶と共に-

私は気に入った物を長く使用します。その最後が来るまで。
それは長持ちをさせるという事ではなく、単にそれ以上に気に入る物が中々見つからないからです。

しかしその行為を続けることにより、それは使用というよりも、共生というものに近い感覚となります。

私は彼らと最後の時を過ごします。
その思い出は、いつまでも私と彼らの中に在り続けます。

私はこの度その物達を纏い、共に最後を過ごした時間をテープに録音しました。
そのテープは音の粉となり、そして染料となり、その物達自身を染め上げます。

それは私達にとっての、新たな録音となります。

素材:衣服など、オーディオテープ、酸化鉄

“音の世界”
私はもう聞く事もないであろう、オーディオテープを捨てる事が出来ませんでした。
それはモノとして存在し、単なるデータとしての音だけでなく、
その時の記憶、思い出としての音が、その中には記録されているからなのだと思います。

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